エクセルで郵便番号から住所を入力する方法として、「IMEの変換」機能を利用して簡単に入力するというサイトをよく拝見します。
具体的には、郵便番号をハイフンを含めて日本語入力モードで入力し、変換するという作業になります。
1つ2つなら便利な機能なのですが、数百もある住所録では大変です。
今回はデータベースを用意し、エクセルの「VLOOKUP関数」を利用して郵便番号7ケタを入力すると、自動的に住所を表示させる方法の紹介です。アドインは利用しません。
こちらの記事の完成版をnote上に公開中です。
まずは日本郵便のサイトから郵便番号データを入手
まずは郵便番号と住所のデータベースとして、日本郵便のサイトから郵便番号データを入手します。
全国一括のデータは12万件もあるそうです。今回は例として「神奈川県」のデータを利用します。
上記サイトのデータはCSV形式ですので、一旦エクセル形式で保存してから住所録を作成していきます。
下記が、CSVファイルからエクセル形式に保存したブック(シート)です。こちらをデータベースとして利用して、郵便番号から住所を一発で入力できるようにします。
まずは、データベースとして範囲に名前をつけて「VLOOKUP関数」で利用しやすいように準備をします。具体的には、下記の場合はC列が「郵便番号」、G列が「都道府県」、H列が「区」、I列が「町名」となっていますので、C1セルからI2295セルまで選択して「住所」という名前を定義しました。
定義した名前の「参照範囲」はこちらになります。
「郵便番号」セルの表示形式を変更しておく
続いて下のような表を作成します。順に「郵便番号」「都道府県」「住所1」「住所2」としています。
郵便番号は7桁になりますが、ハイフンは自動で表示されるように「セルの書式設定」で表示形式を変更しておきます。
セルA2からA9までを選択し、キーボードの「Ctl」+「1」を押します(「セルの書式設定」ショートカットキー)。
「セルの書式設定」ダイアログボックスで、「その他」「郵便番号」を選択し、「OK」をクリックします。
これで準備完了です。7桁の数字を入力すると、自動的にハイフンが表示され、郵便番号の形式になります。
これですべて準備は完了です。それでは、郵便番号から自動で住所を入力するために、「VLOOKUP関数」を使って数式を入力していきましょう。
「VLOOKUP関数」を利用して郵便番号から住所を取り出す
「VLOOKUP関数」を利用して、郵便番号から住所を取り出していきます。
まずはB2セルに
=IFERROR(VLOOKUP($A2,住所,5,FALSE),"")
と入力します。
「VLOOKUP関数」の引数は下記の通りです。
「検索値」に「$A2(列のみ絶対参照にしておく必要があります)」、「範囲」は先ほど名前を定義したデータベース「住所」、列番号は「都道府県」が格納されている「住所」中の5列目、「検索方法」は「完全一致」を表す「FALSE」としています。
そして「IFERROR関数」で、「VLOOKUP関数」がエラーの場合に空白(””)が表示されるように設定しています。
B1に数式を入力後、B10セルまで数式をコピーします。当然ですが、今回はすべて「神奈川県」と入力されます。
次は、B2セルに入力した数式をコピーして、「住所1」と「住所2」を取り出します。
コメント
コメント一覧 (2件)
ありがとうございました!!助かりました!!
ワコドット様
コメントありがとうございます。
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