たった9行のVBAコードでエクセルのサジェスト機能が可能! 数文字入力するだけでリストを予測変換 これはすごい! 土日でマスター エクセルVBA講座③ ワークシートイベントの利用

今回タイトルで煽っていますが、実際すごいと思います。

文字の一部を入力するとドロップダウンリスト(プルダウンメニュー)の候補が絞られて選択が容易になるコードを9行で作成しました。

例えば「南」と入力すると「南」を含んだ候補だけが下図のように表示されます。

数文字打つことで検索候補の絞り込みが可能に

ただ、エクセルのブックで準備が必要です。下記の記事を最初にご覧ください。

こちらの記事をしっかり理解できる方にとっては非常に簡単なマクロとなります。

VBAを利用せずリストを予測候補表示(サジェスト機能)で絞り込む方法!エクセルのドロップダウンリスト(プルダウンメニュー)は便利なようで結構めんどい。。。 365・2019・2016・2013・2010・2007対応
エクセルのドロップダウンリスト(プルダウンリスト)って、便利なようですがリストが増えると選択するのが大変なんですよね。入力候補が多数あると、入力したい値を探すのに一苦労です。入力規則があるとデータが多いときに選択が大変...

3つのシートを事前に作成しておく必要がありますが、これさえ完成すればたったの9行のコードでGoogleチックなサジェスト機能(あいまい検索)が可能になります。

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必要なエクセルのシートは4つ

上記の記事でも紹介していますが、用意するシートは3つ+今回追加するシート1つです。

まずは、今回ほぼ利用しないのですが、検索する文字列を格納する「予測検索」シートです。A2セルに文字を入れて、部分一致の検索を行うためのシートです。

予測検索シート

続いて絞り込み候補のデータベースとなる、地名と郵便番号のデータを格納した「郵便番号」シートです。

「郵便番号」シート

そしてサジェスト機能の肝である、部分一致した検索候補を表示する「検索候補」シートです。

「検索候補」シート

そして今回追加する、「Excelサジェスト」シートです。B列には「VLOOKUP関数」で郵便番号を表示する数式を挿入しています。

=IFERROR(VLOOKUP(A2,郵便番号,2,FALSE),"")
今回追加の「Excelサジェスト」シート
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ワークシートイベントを利用してサジェスト機能を実現

今回のVBA講座は、「ワークシートイベント」を利用したコードの作成です。

ここからは、前述の関連記事で各シートを作成済ということで進めていきます。

「Visual Basic」の画面で、今回サジェスト機能を利用するシートをダブルクリックします。

「サジェスト機能」を利用するシートをダブルクリック

左側「(General)」をクリックして、「Worksheet」を選択します。

Worksheetイベントの編集

「Worksheet」を選択すると、「Private Sub Worksheet_SelectionChange」が自動的に表示されますが、右側のプルダウンメニューから「Change」を選択します。

Worksheetイベント「Change」を選択

特に必要はないのですが、「Private Sub Worksheet_SelectionChange」を消去しておきます。コードを見やすくするためです。

不要なコードは決しておく

「Private Sub Worksheet_Change」と「End Sub」の間に今回の「9行のコード」を入力するだけでエクセルの「サジェスト機能(あいまい検索)」が完成します。

エクセル「サジェスト機能」の完成「9行のコード」
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サジェスト機能のコード(マクロ)内容の解説

下記が「サジェスト機能」をエクセルで実現させるコードの完成版です。

「Worksheet_Change」は、セルの値が変更された際に実行されるマクロです。「Target」という引数(変更されたセルの範囲)を持っています。

Private Sub Worksheet_Change(ByVal Target As Range)
 If ActiveCell.Column = 1 Then
 Range("a:a").Validation.Delete
 myRange = Target.Address
 Worksheets("予測検索").Range("a2").Value = Target
 With Range(myRange).Validation
         .Add Type:=xlValidateList, Operator:=xlEqual, Formula1:="=町名"
 End With
 Range(myRange).Select
 End If
End Sub

下記の一文は、変更されたセルの列が1(A列)ならば、その後のマクロを実行するという意味です。ですからB列以降を変更してもマクロは実行されません。

If ActiveCell.Column = 1 Then

下記の一文では、すでに存在するA列の入力規則をクリアしています。「Validation」は、セルの入力規則を設定する「オブジェクト(操作をする対象)」です。

 Range("a:a").Validation.Delete

下記は自分で作成した変数「myRange」に「Target」(値が変更されたセル)の範囲を設定する一文です。作成した変数は分かりやすいように「my~」という変数を利用することが自分は多いです。分かりやすければ何でも構いません。

 myRange = Target.Address

次のコードでは、先ほど紹介したワークシート「予測検索」のA2セルに今回入力された値(Targetという引数)を入力する命令です。

 Worksheets("予測検索").Range("a2").Value = Target

それに連動して「検索候補」シートに候補が表示されます。

マクロで文字を入力して、検索候補を絞り込む

そして、下記のコードが、文字を入力したセルの入力規則に、検索候補リストであるすでに定義している範囲の名前「町名」を設定するコードとなります。

 With Range(myRange).Validation
         .Add Type:=xlValidateList, Operator:=xlEqual, Formula1:="=町名"
 End With
可変範囲「町名」
Excel(エクセル)プルダウンリスト(ドロップダウンリスト)のリストを可変式リストにすればリストの項目が増えても再設定不要! リストを名前の定義とテーブルにする2つの方法 365・2019・2016・2013・2010・2007対応
データの入力規則で、「元の値」をリストにして、プルダウンリスト(ドロップダウンリスト)を利用している方は多いと思います。「元の値」のリストは、Excel2007以前では、セル範囲での別シートを参照することができません。ですから参照...

最後に、変更されたセルを選択して「End If」としています。

 Range(myRange).Select
End If

これのおかげでちょっとだけ挙動が変になりますが、まあご愛敬ということで許してください。

注意点は、いったん文字を入力したセルに再びサジェスト機能を使うためには一度セルをクリアする必要があります。

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いくつかVBAを利用したエクセルのサジェスト機能の紹介のサイトはあるが

「エクセル サジェスト」等で検索をすると、VBAのコードだけでサジェスト機能を実現しているサイトもありますが、初心者にとっては応用が難しいですよね。コードの意味を理解するのに時間がかかります。

今回の「VBAのコード9行」でエクセルのサジェスト機能を実現する方法は、VBAを少し知っている方にとって理解がしやすいと思います。

ぜひ、ご活用ください。不明な点はコメントいただきましたら対応致します。

コメント

  1. 古寺 より:

    はじめまして。
    古寺と申します。

    今回こちらの記事と、VBAを利用せずリストを予測候補表示の2つを参考にしています。
    しかし、vbaがうまく機能せず、アドバイスいただければと思いご連絡しております。
    私なりに考えたところ問題はMy Rangeの箇所だと思うのですが
    こちらをもう少し詳しくご教示いただけないでしょうか。

    MyRangeは既に別の場所で作っている形なのでしょうか。
    そのままコピペだと反映しないですよね?
    質問の仕方もわからず、あいまいで申し訳ございません。
    よろしくお願い致します。

    • リーダーの独り言 より:

      古寺様、コメントありがとうございます。
      myRangeは変数を格納するだけの文字列ですからコピペのままで特に変数の宣言をしなくても利用できると思います。
      改めてコードを見直したのですが、コピペでうまくいかない可能性があるのは、
      If ActiveCell.Column = 1 Then
      の部分ではないかと推測します。
      もしサジェスト変換をする列がA列なら1、B列なら2、となります。
      この部分を確認していただけたら幸いです。
      的外れであれば申し訳ないです。

  2. とよしま より:

    返信はや 私の聞きたいことすべて解決した
    ありがとうございました

    • リーダーの独り言 より:

      とよしま様
      コメントありがとうございます。

      一つ上のコメントが役に立ちましたでしょうか。
      もしそうなら嬉しい限りです。

      ありがとうございました。

  3. 山田 より:

    初めまして、山田と申します。
    こちらと前回の記事を参考にExcelファイルを作らせていただいております。
    サジェスト機能が便利で作業効率もアップし、大変助かっております。

    その際エラーがでてしまい、直せないかと試行錯誤したのですが
    デバックできなかった為質問させていただきます。

    ExcelサジェストシートのA列に入力、サジェスト機能にて選択後、Tabキーにて隣のB列へ
    文字または数字を入力した際Enterで確定をするとバグが出てきます。
    コードの7行目
    .Add Type:=xlValidateList, Operator:=xlEqual, Formula1:=”=町名”
    が黄色になっています。
    その際に、予測検索シートA2へ入力されているのが先ほど入力したB列のものになっていました。
    A列へ入力したときに、予測検索シートA2はA列のものになっているのは確認済みですので、その後B列へ入力したものに変わってしまったものと思われます。
    こちらの対処の仕方をご教授願えれば大変助かります。

    拙い文章で申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

    • リーダーの独り言 より:

      山田 様
      コメントありがとうございます。
      今外出中で、実際に操作をできない状態ですが、文面から思いついたことは下記のステートメントが問題なのかもしれません。

      If ActiveCell.Column = 1 Then

      これは、現在選択されている列がA列ならばmyRangeという範囲を設定するステートメントですが、B列が選択されたときにもmyRangeという範囲名が残っているためにエラーが発生している可能性があります。

      それを回避するために、Private Sub Worksheet_Changeに条件分岐を設定し、Else構文でA列以外がアクティブなときはmyRangeをクリアする設定が必要かもしれません。

      エスパーな答えで申し訳ありません。
      条件分岐をしてもうまく作動しないようであればまた後日、実際に操作して確認後修正版をこちらのコメント欄にてご返信させていただきます。

      何卒よろしくお願い致します。

      • 山田 より:

        返信ありがとうございます。遅くなり申し訳ございません。

        返信いただいた内容をもとに、テスト環境で下記のように実行してみましたら思うような結果となりましたことをご報告致します。

        このたびはお忙しい中、ご教授いただきありがとうございました。

        Private Sub Worksheet_Change(ByVal Target As Range)
        If ActiveCell.Column = 1 Then
        Range(“a:a”).Validation.Delete
        myRange = Target.Address
        If Range(myRange).Column = 1 Then
        Worksheets(“予測検索”).Range(“a2″).Value = Target
        With Range(myRange).Validation
        .Add Type:=xlValidateList, Operator:=xlEqual, Formula1:=”=町名”
        End With
        Range(myRange).Select
        End If

        End If

        End Sub

        • リーダーの独り言 より:

          山田 様
          ご返信ありがとうございます。

          おお、素晴らしい!
          なるほど、さらに条件を追加して回避されたということですね。
          大変参考になりました。

          また、お役に立てて嬉しく思います。
          ありがとうございました。

  4. HORI より:

    はじめまして。
    『VBAを利用せずリストを絞り込む方法』を便利に使わせて頂いてます。
    ありがとうございます。

    Excelは先月まで、作ってあるものを使うだけで計算式も使ったことが無い初心者なので、理解度がかなり低いですがご容赦ください。
    現状、(エラーが出てVBAは断念して)VBAを利用せずサジェスト機能を使っています。
    少し様式の違うブックを作ることになって、同じものを幾つも作り多くの入力セルに対応させている今の方法では作るのに手間がかかるため、今回はVBAを利用させて頂こうと思い再挑戦し使えるようになったのですが、使っているとエラーが出ます。

    内容は、町名リストに無い文字を入力して検索してしまうとエラーが出ます。
    もう一つ、印刷し終わって新たに作り替えようとして全体の入力(他にも5列ほど入力項目がある)を削除するとエラーが出ます。
    VBA無しの方では、どちらの条件でも正常に作動しています。
    .Add Type:=xlValidateList, Operator:=xlEqual, Formula1:=”=町名”
    どちらのエラーもこの部分が黄色になっています。

    対処方法があるようでしたら、ご教示いただけますでしょうか。
    よろしくお願いいたします。

    • リーダーの独り言 より:

      HORI 様
      コメントありがとうございます。

      エラーの内容を拝見すると、別のセルに移動した際に定義した名前(町名)がクリアされていないことが原因のように思います。

      ただいま外出中ですので詳しく試すことはできませんが、一つ前の山田様のコメントが参考になるのではないかと思います。

      一度試していただけたら幸いです。
      もしそれでもうまくいかないようであれば、再度コメントいただきたく存じます。

      何卒よろしくお願いします。

      • HORI より:

        早速のご返答ありがとうございます。

        山田様のコメントは事前に拝見していて、エラー回避の為にそちらのVBAを利用させて頂いていました。
        二つ目のエラーに関しては、入力の削除をボタンでやるようにしていたので、一括消去ではなくA列のみ削除後B列以降を削除するように設定し直して対応しました。
        一つ目のエラーですが、エラーメッセージを表示する設定と関係がありますか?
        VBA無しの方では、入力規制のエラーメッセージを表示しない設定にしてあります。

        よろしくお願いいたします。

        • 山田 より:

          横から失礼いたします。
          HORI様初めまして、山田と申します。

          私も似たようなエラーになったときに、以下のサイトを参考にさせていただきました。
          参考になれば幸いです。

          http://officetanaka.net/excel/vba/tips/tips104.htm

          • リーダーの独り言 より:

            山田 様
            コメントありがとうございます。

            ヒントをいただき、HORI様のエラー回避解決できました。

        • リーダーの独り言 より:

          返事が遅くなり申し訳ありません。

          久々に当該ファイルを触ることができました。
          一つ目のエラーの件ですが、名前の定義「町名」が該当文字列がない場合には名前「町名」が存在しないことが原因と思われます。
          山田様のコメントでヒントをいただきました。
          コードを下記のように追加するとうまくいきました。

          Private Sub Worksheet_Change(ByVal Target As Range)
          If ActiveCell.Column = 1 Then
          Range(“a:a”).Validation.Delete
          myRange = Target.Address
          Worksheets(“予測検索”).Range(“a2”).Value = Target

          On Error GoTo myError
          With Range(myRange).Validation
          .Add Type:=xlValidateList, Operator:=xlEqual, Formula1:=”=町名”
          End With
          Range(myRange).Select
          End If
          myError:

          End Sub

          以上、お試しいただければ幸いです。

          • HORI より:

            リーダーの独り言様、山田様
            ありがとうございます。
            快適に予測検索出来るようになりました。

            作っていただいた内容でやってみると、『入力した値は正しくありません。』とメッセージが出ます。ここまでは正しくない文字なので良いのですが、その後そのセルに正しい文字を入れても入力制限のメッセージが出て、何も入力出来なくなってしまいました。違うセルで検索をすると正常に戻りました。

            行数が約3倍になってしまいましたが、今は入力規制のエラーメッセージを表示しないようにして使っています。以下のようにしました。

            Private Sub Worksheet_Change(ByVal Target As Range)
            If ActiveCell.Column = 1 Then
            Range(“a:a”).Validation.Delete
            myRange = Target.Address
            If Range(myRange).Column = 1 Then
            Worksheets(“予測検索”).Range(“a2″).Value = Target
            With Range(myRange).Validation
            On Error Resume Next  ’エラー無視開始
            .Add Type:=xlValidateList, AlertStyle:=xlValidAlertStop, Operator:= _
            xlBetween, Formula1:=”=町名”
            .IgnoreBlank = True
            .InCellDropdown = True
            .InputTitle = “”
            .ErrorTitle = “”
            .InputMessage = “”
            .ErrorMessage = “”
            .IMEMode = xlIMEModeNoControl
            .ShowInput = True
            .ShowError = False
            On Error GoTo 0 ‘エラー無視終了
            End With
            Range(myRange).Select
            End If
            End If
            End Sub

            私には、これを簡略化する知識がないのでこのまま使おうと思います。
            いろいろとご教示いただきありがとうございまた。

          • リーダーの独り言 より:

            HORI 様
            コメントありがとうございます。

            素晴らしい!
            よく研究されましたね。勉強になります。自分も参考にさせていただきます。

            快適に予測変換利用されているとのことでよかったです。
            本来ならもっと簡単にエクエルの標準機能として追加してほしいところですよね。

            今後とも何卒よろしくお願いいたします。

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