嗅覚障害、においが分からなくなる症状です。
最近、自分の知り合いの女性が感じるとのことです。
まったくにおいを感じないわけではなく、食品が腐っているかどうかが分からなくなってきているとのことです。
嗅覚障害とは大きく2種類に分類される
においが分からなくなる嗅覚障害は、大きく分けて2種類に分類されます。
においがよく分からなくなった状態を嗅覚障害といいます。嗅覚障害の中で、においが全く分からなくなってしまうのが、無臭症です。
嗅覚障害の程度は、においが全く分からなくなった状態の嗅覚脱失(無臭症)、感じ方が弱くなった状態の嗅覚減退、本来のにおいとは違って感じる状態の嗅覚錯誤(異嗅症)とに分けられます。
においをかぎ分ける力は、年齢、性別、体調によっても違います。一般に女性の方が男性に比べて良いようです。
https://maebashi.gunma.med.or.jp/healthmemo/無臭症(嗅覚障害)/
嗅覚障害は、一般に男性よりも女性の方がにおいをかぎ分ける力は強いようですが、自分の知り合いは女性です。
嗅覚障害の原因は副鼻腔炎(蓄膿症)の可能性も
嗅覚障害の原因は副鼻腔炎(蓄膿症)に起因することが多いです。
広義には,腔を有する臓器や漿膜腔に炎症が起こり,膿(うみ)が蓄積する状態をいうが,狭義には副鼻腔粘膜が炎症を起こし,膿汁が腔内にたまる病気をいう。後者は風邪による副鼻腔炎が慢性化する場合が多いが,その他,鼻炎,アデノイド,虫歯などによっても起こり,体質やアレルギーも関係するといわれる。副鼻腔を構成する4洞のうち上顎洞が最も冒されやすい。鼻汁が多く,時に悪臭があり,鼻づまり,頭痛,頭重,嗅覚(きゅうかく)障害,記憶力減退などが起こる。原因疾患の治療のほか,副鼻腔の洗浄・排膿,抗生物質や消炎酵素剤などの投与または腔内注入・噴霧を行う。根治手術は冒された副鼻腔粘膜の切除。
https://kotobank.jp/word/%E8%93%84%E8%86%BF%E7%97%87-565622
蓄膿症には、下記の症状が見られます。
- ドロッとした黄緑色の鼻水が出る
- 年中鼻がつまって息苦しい
- 鼻をかんでも奥に残っている感じがする
- 鼻から嫌な臭いがする
- ボーっとする、頭が痛い
- 頭痛がする
- 鼻を押さえたくなる
副鼻腔炎(蓄膿症)にはチクナイン がおすすめです。
ところが、先の友人はそういった症状もなく、蓄膿症が原因ではありませんでした。
嗅覚障害も味覚障害と同じく亜鉛を摂取が効果的
味覚障害には亜鉛が効果的です。
味覚障害と同様に、嗅覚障害にも亜鉛が効果を発揮する場合もあります。
味覚障害の際に、体内に亜鉛が不足すると味蕾の新陳代謝が落ちて味を感じなくなります。
同様に亜鉛不足が原因で、嗅覚細胞の新陳代謝が落ちることによって嗅覚障害を引き起こすこともあります。
実際に現在日本では、副鼻腔炎(蓄膿症)が原因ではない嗅覚障害の治療として亜鉛を内服することによる治療がされています。
風邪やインフルエンザの後にも嗅覚障害が
風邪やインフルエンザの後に嗅覚障害を引き起こすこともあります。
感冒後嗅覚障害と呼ばれていて、風邪のウイルスによって嗅神経や嗅細胞が異常をきたしている場合です。
やはり治療は亜鉛を摂取することにより、徐々に治るそうですが、1ヶ月も症状が続くようであれば耳鼻科で医師の診断が必要になります。
嗅覚障害の原因によって対処を
先の嗅覚障害を疑っていた知人は蓄膿症の症状はなく、風邪やインフルエンザが原因でもありませんでした。
そのため現在は亜鉛を継続して摂取しています。
少しずつですが改善してきているようです。
副鼻腔炎(蓄膿症)の症状がなく、においがわからなくなった方には、まずは亜鉛の摂取をおすすめします。
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