以前、One Mix 3sのPassMarkパフォーマンステストの記事を投稿しました。
このときは、デフォルトの解像度である2560 x 1600で計測しました。
その後、バッテリー持続時間を計測する記事では、デフォルトの2560 x 1600から1920 x 1200に下げて再び計測したところ、バッテリーの持続時間が向上しました。
今回、One Mix 3sの液晶解像度をデフォルトの2560 x 1600から1920 x1200に下げて、再びPassMarkパフォーマンステストを実行しました。
解像度を下げたらパフォーマンスはやはり上がった!
こちらが、One Mix 3sで解像度2560 x 1600でのPassMarkパフォーマンステストの結果でした。
今回、解像度を1920 x 1600に下げたOne Mix 3sの結果です。なんと、全体の上位52%から45%に上がりました。
ちなみに、One Mix 2sの結果はこちらでした。One Mix 3s(2560 x 1600)との総合スコアの差は1%しか変わりませんでした。
One Mix 3s 1920 x 1200、2560 x 1600、One Mix 2sのPassMarkパフォーマンステストの各項目の結果
それぞれのPassMarkパフォーマンステストの各項目の結果をテーブルにまとめてみました。
3s(1920 x 1200) | 3s(2560 x 1600) | 2s(1920 x 1200) | |
PassMark総合 | 2531.4 | 2238.7 | 2202.8 |
CPU Mark | 4361.1 | 4357.0 | 4211.1 |
2D Graphics Mark | 468.5 | 351.1 | 398.3 |
3D Graphics Mark | 956.8 | 885.4 | 857.6 |
Memory Mark | 2308.5 | 2304.2 | 1898.3 |
Disk Mark | 9207.3 | 9316.1 | 5009.5 |
Disk Markを除く、すべての項目でOne Mix 3sで1920 x 1200の解像度での結果が最高となっています。Disk Markは誤差の範囲でしょう。Memory Markも誤差の範囲ですが。
やはり液晶が高解像度になればなるほど負担が大きくなり、処理に関してもボトルネックとなるようです。CPUに内蔵のGPUですから、特に2DGraphicsと3DGraphicsの項目では影響は大きいようですね。
One Mix 3シリーズでは、やはり単体での利用、外部ディスプレイに表示させる場合を除いて液晶解像度は1920 x 1600での利用をおすすめします。
特に3sではメモリとSSDの容量が倍になっていますので、2sと同じ画像解像度であれば、そのスペックアップがパフォーマンスに大きく影響するのではないでしょうか。
World AverageとOne Mix 3s(1920 x 1200)との比較
World Average(デスクトップを含む平均値)との比較です。
3s(1920 x 1200) | World Average | Percentile | |
PassMark総合 | 2531 | 2600 | 55% |
CPU Mark | 4361 | 6760 | 36% |
2D Graphics Mark | 469 | 601 | 33% |
3D Graphics Mark | 957 | 3527 | 40% |
Memory Mark | 2309 | 1732 | 74% |
Disk Mark | 9207 | 3055 | 94% |
CPUに内蔵のGPUを使っているため、2D Graphicsと3D Graphicsの項目での低さは仕方がないですね。
また、CPUに関しても第8世代モバイルCPU、Core i3-8100Yですからデスクトップパソコンに比べると見劣りするのは仕方がありません。One Mix 3s Platinumに搭載のCPU、Core i7-8500Yならどの程度のスコアになるのでしょうか。気になりますが、モバイルプロセッサですからやはり50%(平均値)を下回るくらいくらいにとどまるのではないでしょうか。
逆にMemory Markと、特にDisk Markの項目ではなんと全体の上位5%近くに入っていることが驚きです。PCIe接続で512GBのSSDはまだまだ少数派なのでしょうね。
Memory MarkとDisk Markが高かったため、総合スコアは上位45%となっています。
PassMarkパフォーマンステストはあくまでも参考に
ただ、PassMarkパフォーマンステストはあくまでも目安です。World Averageはデスクトップパソコンも含めた結果ですから、UMP(ウルトラモバイルPC)が平均値をとるようであればそれこそ化け物です(One Mix 3sのMemory MarkとDisk Markは化け物ですが)。
Windows用の使い易いベンチマークソフトウェア。パフォーマンステストは、27種の速度テストを行い、その結果を他のコンピュータと比較することによってPCのベンチマークを客観的に調べることができます。
PassMark SOFTWARE 日本語ホームページ
ただ、同条件下でのスコアを比べると、明らかにOne Mix 2sよりも良いスコアであり、解像度2560 x 1600のときよりも1920 x 1200の解像度の方がスコアが高くなっているのも事実です。
1920 x 1200の解像度でも十分すぎるくらいに綺麗です。
これからOne Mix 3シリーズを利用される方の参考になれば幸いです。
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