CHUWI MiniBookのクラウドファンディングが開始されておよそ2週間が過ぎました。まだ1ヵ月以上クラウドファンディングは続きますが、当初は、スペックを抑えて低価格に設定していたCHUWI MiniBookですが、クラウドファンディング開始後、スペックを上げたモデルを次々に発表していき、ついにOne Mix 3sやGPD P2 MAXとほぼ同等のスペックのモデルが登場しました。
CHUWI MiniBookのクラウドファンディング開始時のスペックは
CHUWI MiniBookのクラウドファンディング開始時のスペックとOne Mix 3s、GPD P2 MAXとのスペックの比較です。
MiniBook | One Mix 3s | GPD P2 MAX | |
CPU | m3-8100Y | m3-8100Y | m3-8100Y |
ストレージ | eMMC 128GB | PCIe SSD512GB | PCIeSSD 512GB |
メモリ | 8GB | 16GB | 16GB |
液晶サイズ | 8インチ | 8.4インチ | 8.9インチ |
液晶解像度 | 1920 x 1200 | 2560 x 1600 | 2560 x 1600 |
サイズ | 201 x 128 x 19 mm | 204x129x14.9 mm | 213×149.5×5.5-14.2mm |
質量 | 662.2g | 659g | 650g |
バッテリー | 7000mAh | 8600mAh | 9200mAh |
価格 | 529ドル | 929.99ドル | 705ドル |
当初、価格では非常に魅力的な製品でしたが、スペック的には、ストレージとメモリ容量で、ライバル2機種に劣っていました。
そして、クラウドファンディングが超好調な状況で、CHUWI社は、さまざまなモデルを追加していきました。
クラウドファンディング中にさまざまなPeak(特典)モデルを発表
スペックで劣っていたCHUWI MiniBookは、クラウドファンディング中にさまざまな特典モデルを発表していき、ついにストレージとメモリ容量でライバル2機種と同等になりました。
違いは液晶サイズと液晶解像度、筐体サイズと質量、さらには付加機能の違いだけになりました。
スペック | MiniBook | One Mix 3s | GPD P2 MAX |
CPU | m3-8100Y | m3-8100Y | m3-8100Y |
ストレージ | PCIe SSD512GB | PCIe SSD512GB | PCIeSSD 512GB |
メモリ | 16GB | 16GB | 16GB |
液晶サイズ | 8インチ | 8.4インチ | 8.9インチ |
液晶解像度 | 1920 x 1200 | 2560 x 1600 | 2560 x 1600 |
サイズ | 201 x 128 x 19 mm | 204x129x14.9 mm | 213×149.5×5.5-14.2mm |
質量 | 662.2g | 659g | 650g |
バッテリー | 7000mAh | 8600mAh | 9200mAh |
価格 | 629ドル | 929.99ドル | 705ドル |
その629ドルも売り切れて、今は630ドルになっています。それでも安いことには変わりはないですが、凄い勢いですね。。。
追記:今朝確認すると、631ドルになっています。それぞれ100台限定のようですが、そんなに売れているんですね。。。
その他の仕様はそれぞれ次のようになっています。
MiniBook | One Mix 3s | GPD P2 MAX | |
指紋認証センサー | あり | あり | あり |
液晶360度回転 | 対応 | 対応 | 対応せず |
スタイラスペン | 対応せず | 4096段階 | 対応(詳細不明) |
内蔵カメラ | あり | なし | あり |
指紋認証センサーは3機種とも対応、液晶360度回転タブレットモードはGPD P2 MAXのみ非対応、スタイラスペンはMiniBookのみ非対応、内蔵カメラはOne Mix 3sのみ搭載していません。
これらの機能の中で、個人的に必須ではないのは内蔵カメラでしょうか。
それでは、今回紹介する8インチ強液晶搭載UMPの個人的に魅力的な点・残念な点を見ていきたいと思います。
CHUWI MiniBookの魅力的な点・残念な点
まずは、CHUWI MiniBookです。
価格と筐体デザインとサイズ
ストレージとメモリ容量が他2機種と同等になり、スペック上はほぼ文句はありません。
まず価格の点で、他2機種を圧倒しています。さらに筐体デザイン、ガンメタリックのカラーリングも好みです。
また今回比較した3機種の中では、液晶サイズが8インチとなっていて、コンパクトに感じられます(ただし後述しますが厚みがあります)。
キーボードに関しても、タッチしやすそうです。日本市場を見据えて日本語キーボードタイプもオプションで選択することができます。1ドルというオプションになっており、こちらに関しては、ステッカーかどうかは現状では確認できませんでした。
ちなみに、本体とは関係ないですが、Indiegogoのサイトでは、日本語のページへのリンクもあります。こちらのページでは、自然な日本語で、読みやすいです。Google翻訳ではない、きちんと日本語のページを作り上げている点も、日本市場を意識してのものですね。
意外と分厚い筐体にスタイラスペンは(現在)非対応、バッテリー容量も不安
コンパクトな設置サイズに比して、厚さは今回紹介する3機種の中では最も厚みがあります。ほかの2機種に比べて5mmほどサイズが大きくなっています。5mmは実際に手にした時、かなり分厚く感じるのではないでしょうか。下記のYouTubeの動画でも、実際にポケットから取り出しにくそうに見えます。
また、バッテリー容量も今回紹介する3機種の中では一番少なくなっています。7000mAhは、GPD Pocket初代と同容量です。
さらに不満点は、商品の発送が2019年9月とかなりのタイムラグがある点です。今年の9月になると、第9世代インテルモバイルプロセッサ搭載のOne Mix 4の噂が出てきそうです(CHUWI MiniBook自体も発表しそうですが)。
GPD P2 MAXの魅力的な点・残念な点
続いて、GPD P2 MAXです。
スリムな筐体と9200mAhのバッテリー容量
液晶サイズは大きくなりましたが、GPD P2 MAXの魅力はそのスリムさにあると思います。薄さ5.5-14.2と、最薄部は5.5mmと他2機種を圧倒しています。自分はGPD Pocket 2も所有していますが、やはりOne Mix 2sと比べるとスリムさが際立ちます。流線形のデザインは好みが分かれるところですが、スリムな筐体は非常に魅力的です。
また今回紹介する3機種の中では、バッテリー容量が9200mAhと最大で、おそらく3機種の中でもバッテリーの持ちは一番長くなることでしょう。
2から大きく変わったデザインとタブレットモード非対応、そして何度も言う!右シフトキーがない
ずっとGPD社派だった自分ですが、One Mix 2sと出会ってからはOne-Netbook社派となりました。
まず、GPD P2 MAXの残念な点は、デザインにあります。タッチパッドを採用したのですが、他の2機種と比べて自分的には魅力に欠けます。8.9インチ液晶搭載ですから、筐体サイズも大きくなっています。
次に、360回転タブレットモードに対応していない点です。スタイラスペンに対応しながら、およそ180度しか液晶が回転しないのは使い勝手が悪いです。スリムさを追求した結果、液晶360度回転のタブレットモード(YOGAスタイル)をスポイルしたのでしょうか。
最後にキーボードですが、何度も当サイトで繰り返しているのですが、右シフトキーがないことです。こちらに関してはGPD Pocket 2のときから訴え続けていることです。
One Mix 3sの魅力的な点・残念な点
最後に自分が購入したOne Mix 3sです。
ブラックのボディに一目ぼれ、そして2sよりさらにスリムに!
なんといってもブラックの筐体カラーです(超個人的意見)。
自分はこれだけのためにOne Mix 3sを購入した(と言っても過言ではない)わけですから。
さらに、 液晶サイズが7インチから8.4インチと大型化したにもかかわらず、 2sよりもさらに2mmほどスリムになり、コンパクトな筐体に仕上がっています。
そして、クラウドファンディングという出資を募る形式ではなく、すでに製品が完成していて、商品到着が早いということも決め手の一つでした。
価格の高騰とバッテリーの持ちとポインティングディバイスと
One Mix 3sの残念な点は価格が他の2機種よりも(かなり)高いことです。今回一番安価なCHUWI Minibookと比べて300ドルほど高くなります。スペックはほぼ同じに揃ってきた3機種の中で、One Mix 3sの価格は際立って高く感じます。
次にバッテリーの持ちが気になります。現在利用しているOne Mix 2sはバッテリーの持ちの悪さが弱点の一つです。バッテリー容量が2sの6500mAhから 8600mAhへと大容量になりましたが、液晶サイズと高解像度化による影響はどうなりますでしょうか。
最後に2sのポインティングディバイスは非常に使いにくいです。使いにくいというか、感度が良すぎるといった感じで誤操作が多く、普段はマウスが必要です。この辺りは実機で試してみる必要がありますが、画像を見る限りは2sと同じポインティングデバイスのようですね。
CHUWI MiniBookは8インチUMPでシェアを広げるか
クラウドファンディングのサイトを見ている限りでは、注目度はもはやGPD P2 MAXよりもCHUWI Minibookの方が注目度が高いように感じます。
少なくとも現時点では、勢いは GPD P2 MAXよりCHUWI Minibookが上回っているように思います。
GPD社の巻き返しにも期待したいですが、CHUWI Minibook、次世代モデルではもしかしたら自分の中でOne-Netbook社のOne Mix 4?を上回る魅力的な価格設定とスペックになっているかもしれません。
最後に、すっかり新しい話題が出てこなくなった TopJoy社Falcon 2(Pocket Notebook?)はどうなっているんでしょうか。。。新しい情報が欲しいですね。
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