先日、ついに我が家にGPD Pocket 2が帰ってきました。長い間下書きとして温めていた記事ですが、初代GPD Pocket、One Mix 2sに続いてGPD Pocket 2+モバイルバッテリーでどのくらいバッテリーが持続するのか試してみました。
GPD Pocket初代・GPD Pocket 2・One Mix 2sのバッテリー容量は
各機の本体バッテリー容量の比較です。
GPD Pocket初代 | GPD Pocket 2 | One Mix 2s | |
本体容量 | 7000mAh | 6800mAh | 6500mAh |
今回も、下記のモバイルバッテリーを利用して、GPD Pocket 2本体の6800mAh+10000mAhの計16800mAhにて、本体バッテリー満充電+モバイルバッテリー満充電で、GPD Pocket 2がシャットアウトするまでの時間をBBenchで計測してみました。
今回利用したモバイルバッテリーはこちらです。
BBenchの設定は以前と同じ設定で
少し古いソフトになりますが、キーボード押下を一定時間ごとに出力するエミュレーションや、一定間隔ごとにWeb巡回する機能を持ち、バッテリーが1%減るごとに要した時間(秒単位)をログとして記録していきます。10秒ごとにキーボード入力、60秒ごとにWeb巡回を自動的にシュミレーションすることができます。バッテリーの持ちがどのくらいかを調べるというよりも、同一環境下でどちらのバッテリーが優れているのかを客観的に比べることができますので、あくまでも目安とお考え下さい。
バッテリの残量%と電源の状態をログ保存可能なバッテリモニタです。
キーボード押下をエミュレートする機能とWeb巡回機能を有しているので、(無線)ネットワークカードの有無、或いはキーボード押下の有無などを考慮したバッテリの寿命が測定できます。
BBench(バッテリーベンチマーク)の詳細情報 : Vector ソフトを探す!
BBenchの設定は、デフォルトのまま、「キーストローク出力」と「Web巡回」にチェックを入れました。
また、GPD Pokcet 2の設定は、画面の明るさを50に、音量はミュート、そして電源モードは「高パフォーマンス」に設定しています。
GPD Pocket初代 vs GPD Pocket 2の対決では、意外にもGPD Pocket 2の勝利でした。
果たして、GPD Pocket 2本体+モバイルバッテリーではどうなるのでしょうか。
GPD Pocket 2本体+モバイルバッテリーフル充電でシャットダウンまでの時間は?
結果は下記の通りとなりました。
残量 | 経過時間 | 差 |
100% | 0:00:00 | – |
90% | 1:50:16 | 1:50:16 |
80% | 2:49:14 | 0:58:58 |
70% | 3:33:47 | 0:44:33 |
60% | 3:49:37 | 0:15:50 |
50% | 4:05:26 | 0:15:49 |
40% | 4:20:46 | 0:15:20 |
30% | 4:37:07 | 0:16:21 |
20% | 4:51:38 | 0:14:31 |
10% | 5:08:45 | 0:17:07 |
5% | 5:16:45 | 0:08:00 |
BBenchのログでは、5%までの時間が記録されていました。
電源が少なくなって、自動シャットダウンするまで、5時間16分45秒でした。実際には、BBenchのようなハードな使い方(5時間以上も休憩なしで使用し続けること)はないですので、実稼働時間はもう少し伸びると思います。
GPD Pocket初代とOne Mix 2sの結果は
以前に、GPD Pocket初代とOne Mix 2sで同様のベンチマークテストをしています。
初代の結果はこちらです。
残量 | 経過時間 | 差 |
100% | 0:00:00 | – |
90% | 5:10:52 | 5:10:52 |
80% | 5:19:44 | 0:08:52 |
70% | 5:29:19 | 0:09:35 |
60% | 5:38:36 | 0:09:17 |
50% | 5:47:49 | 0:09:13 |
40% | 5:55:56 | 0:08:07 |
30% | 6:03:41 | 0:07:45 |
20% | 6:11:07 | 0:07:26 |
10% | 6:20:03 | 0:08:56 |
7% | 6:22:49 | 0:02:46 |
さすが初代GPD Pocket。モバイルバッテリー併用で6時間22分49秒も動作することができました。内蔵バッテリー容量も少し多いのですが、CPUやストレージの関係でGPD Pocket 2よりも長時間利用することが可能です。
One Mix 2sの結果も記事にしています。
残量 | 経過時間 | 差 |
100% | 0:00:00 | – |
90% | 2:43:34 | 2:43:34 |
80% | 2:52:39 | 0:09:05 |
70% | 3:01:37 | 0:08:58 |
60% | 3:10:37 | 0:09:00 |
50% | 3:19:39 | 0:09:02 |
40% | 3:27:50 | 0:08:11 |
30% | 3:45:45 | 0:17:55 |
20% | 3:57:30 | 0:11:45 |
10% | 4:02:47 | 0:05:17 |
3% | 4:09:04 | 0:06:17 |
こちらは若干トラブルもあって4時間9分4秒となっています。もちろん、One Mix 2sはPCIe接続SSD搭載ですから、GPD Pocket初代とGPD Pocket 2に比べて消費電力は大きいです。One Mix 2sの弱点はここにあります。
モバイルバッテリーを複数持ち歩くのもあり?
個人的にUMP(ウルトラモバイルPC)に求める機能で、重要視する項目の1つがバッテリーの持ちです。ただ、小さい筐体の中に大容量バッテリーを搭載することは現実問題として無理なような気もします。その代替案として、モバイルバッテリーを持ち運ぶことになるのかもしれません。
注:パソコンの充電には、特別なモバイルバッテリーが必要になります。
ただ、GPD Pocket 2やOne Mix 2sのように、パソコン用としてモバイルバッテリーが1つだけでは、やはり電源の使えない状況では心もとないような気もします。一方で、コンセントがない状況でパソコンを長時間利用するシーンは最近の環境ではそんなにあるとも思いませんが(地震等による天災を除く)、モバイルバッテリーを2つ持ち歩いていたらまず作業で困ることはないでしょう。備えあれば憂いなしとも言いますが、実際に自分はスマホ用1つとパソコン用2つをいつも持ち歩いています。
3つ合わせてもカバンにすっぽり収まるサイズ・質量ですので、モバイルバッテリーを複数持ち歩くのもありだと思います。スマホも含めて、各モバイルバッテリーの充電は大変ですけどね(笑)。
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