前回、One Mix 2sが届いてからWindows10の設定、指紋センサーの設定までを記事にしました。今回は実際に利用して感じたことをレビューしていきます。
SATAの限界超えPCIe接続SSDのベンチマーク
まずは、Crystal Disk Markでベンチマークを計測しました。GPD Pocket 2との一番大きな差がストレージですね。
まずは、以前計測したGPD Pocket 2の数値からです。
GPD Pocket 2は、ストレージがeMMCですから、ハードディスクよりは速いですが、まあそこそこって感じです。ただ、全体的なパフォーマンスは初代に比べて体感速度は2倍になっています。
お待たせしました。続いてOne Mix 2sのCrystal Disk Markの結果です。
圧倒的すぎる。。。シーケンシャルでは、Read、WriteともにGPD Pocket 2の約7倍となっています。もちろんストレージ容量にも差があり、GPD Pocket 2のeMMC120GBに対して、One Mix 2s はM.2規格のPCIe接続、SSD250GBですからね。勝負になりません。。。
PCIe接続SSDの問題は熱処理?
ちなみに、Crystal Disk Infoの画面です。GPD Pocket 2はストレージがeMMCだったので、Crystal Disk Markでは認識されませんでした。
そう、高性能SSD搭載の結果、ディスクの温度はイエローの51度となっています。やはりOne Mix 2sのようなコンパクトな筐体に、PCIe接続のSSDを搭載するには、熱を逃がす工夫が必要なんでしょうね。当サイトにも「One Mix 2s 熱い」というキーワードで検索して来訪してくださっている方もいらっしゃいますが、僕が触った2日間では、熱はそれほど気になりませんでした。ただ、冷却ファンの音はとても気になります。
GPD Pocket 2もそこそこファンは回りますが、音が気になるレベルではありませんでした。
CPUはOne Mix 2sとGPD Pocket 2のどちらもAmber Lake-Y m3-8100Y
続いてCPU-Zでの、CPU項目の画面です。
やはり、GPD Pocket 2同様、CPUの表示はAmber Lake-Y m3-8100Yではなく、Kaby Lakeのm3 7Y30になっていますね。
こちらはGPD Pocket 2のCPU項目です。同じCPUですから結果は全く同じです。
PCIe接続SSD体感速度は
先ほどのベンチマークでは、One Mix 2sがGPD Pocket 2を圧倒しましたが、実際にOffice365をインストールして、起動したりして体感速度を確認しました。結論から言うと、「Excel365を開始しています…」の画面が出ている時間はほぼ変わりませんが、エクセルファイルが開いた後は、きびきびしています。
上記の画面が消えてから、GPD Pocekt 2はちょっとタイムラグがあるというか、ちょっとしたもたつきを感じます。それがOne Mix 2sでは、ほぼストレスを感じることはありません。CPUもメモリ容量は、One Mix 2sとGPD Pocket 2とも同じですが、起動した後の動作はOne Mix 2sに軍配が上がります。やはりストレージの違いでしょうね。
それでももちろん、Office(オフィス)365のようにビジネスソフトではそんなに差がないのでしょうが、ゲーム等の場合はずいぶん違うようです。CPUが同じですからGPU(グラフィック)も同じなんですが(Intel HD Graphics 615)、やはりPCIe接続のSSD搭載か否かで、ゲーム関係のスコアはかなり違うようです。僕はUMP(ウルトラモバイルPC)でゲームはしないのでベンチマークはしたことがありません。もしこのベンチマークをしてほしいという方がいらっしゃれば、One Mix 2sとGPD Pocket 2の両方でベンチマークしますので、お気軽にコメントいただけたらと思います。
ポインティングディバイスについて
One Mix 2sのホームポジション真ん中、スペースキーの上部にあるポインティングディバイスですが、微妙です(今の個人的な感想です)。初代GPD Pocketと同じ位置にあって、このポインティングディバイスはクリックも可能です。
GPD Pocket初代より便利と思いきや、クリック感度が微妙です。クリックしたいときにクリックされず、マウス操作をしたいときにクリックされたりと、なかなか癖があります。設定で変更できると思うのですが、思い切ってこのポインティングディバイスのクリック機能は無効にしたいと思います。GPD Pocket 2のポインティングディバイスも、最初は慣れませんでしたが、慣れてくるとクリック感があって、使い勝手は現状ではOne Mix 2sのポインティングディバイスより便利です。
最初は戸惑っていたんですが、使い込むたびにGPD Pocket 2のポインティングディバイスは使いやすいです。最初は、下の記事のように厳しいことを書いていたんですが(笑)。
まあ、One Mix 2sのポインティングディバイスも慣れれば便利に感じるようになるのかもしれませんが。
キーボードは初代GPD Pocketとほぼ同様
キーピッチやサイズ、配置はほぼ初代GPD Pocketと同様です。「Del」キーと「BackSpace」キーが初代GPD Pocketと逆になっているのは使いやすいですね。また、GPD Pocket 2で省略された右「Shift」キーもありますので、安心です。ただやっぱり、タッチタイプをするには慣れと工夫が必要ですね。初代もそうだったんですが、「A」の横の「Caps」キーのミスタッチが多そうです。
現段階でOne Mix 2sとGPD Pocket 2を比較すると
現段階では、CPUは同等、ストレージはもちろんOne Mix 2s、ポインティングディバイスはGPD Pocket 2、キーボードはどちらも難あり、といったところでしょうか(個人的な意見です)。あと、重量は圧倒的にGPD Pocket 2の勝ちですね。初めてOne Mix 2sを持った時、ちょっと「重っ」て思いましたから。One Mix 2sの質量が公称518gで、一方のGPD Pocket 2は、初代から更に軽くなり465gと、わずか50g強の差ですが全体の質量で考えると1割くらい重いことになりますから、この差は結構大きいですね。あとはOne Mix 2sはタブレットモードにできることと、指紋センサーがあるという、GPD Pocket 2にはない機能があります。この2点は今の僕にとってはあまり大きなアドバンテージとは思っていません。ですのでGPD Pocket 2 vs One Mix 2sは、僕の中ではまだまだ勝敗は決していません。
今後、One Mix 2sとGPD Pocket 2を併用しながら、最終決着をつけつけたいと思います。まあ、最終的にはお互いの次世代モデルが出るまで決着せず、併用しそうな気がしますが(笑)。
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