主にゲーム用途のGPD WIN、正統派UMP(ウルトラモバイルPC)のGPD Pocketに続いて、第3のファミリーである、GPD MicroPC のクラウドファンディングがIndiegogo で開始されました。
1日目で目標を大幅に達成
既に目標である10万ドル(日本円で約1100万円)を大きく超える金額を集めています(2019/02/16 23:00現在、目標額の229%)。さすが人気のGPD シリーズの新ファミリー、GPD MicroPC ですね。最低出資額は299ドル(日本円で約33,000円、安い!)で、配送予定は2019年8月だそうです。
GPD MicroPC の気になるスペックは
GPD MicorPCの主なスペックを、GPD Pocket 2と比べてみました。
GPD MicroPC | GPD Pocket 2 | |
OS | Windows10 Pro | Windows10 Home |
液晶サイズ | 6インチ | 7インチ |
最大解像度 | 1280×720 | 1920×1200 |
アスペクト比 | 16:9 | 16:10 |
CPU | Intel Celeron N4100 | Intel Core m3-8100Y |
GPU | Intel UHD Graphics 600 | lntel HD Graphics 615 |
RAM | 4GB | 8GB |
ストレージ | M.2 SSD 128GB | eMMc 128GB |
Bluetooth | 4.2 | 4.1 |
バッテリー容量 | 6200mAh | 6800mAh |
外形寸法 | 153×113×23.5mm | 181×113×14mm |
本体質量 | 440g | 465g |
ストレージはM.2規格のSSDを搭載!
非常に低価格な金額設定ですが、ストレージは128GBのSSDを搭載しています。M.2規格のSSDとのことですが、転送速度を見るとOne Mix 2s のPCIe接続SSDではなく、おそらくSATA接続でしょうね。
シーケンシャルリードで約545MB/s、ライトで約468MB/sという速度を出せているので、ストレージのせいで動作が遅くなるということはなさそうだ。
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それでも羨ましい事に変わりはないですが。
CPUはCeleron N4100 を搭載
Celeron N4100は、Gemini Lake世代(2017年12月発表)です。
先日紹介した、GPD PocketやOne Mixによく似た8インチパソコン、FalconもCPUには Gemini Lake世代のPentium Silver N5000を採用しています。
Celeron N4100のスペックですが、PassMarkのアベレージを見つけました。アベレージが2324ということですから、環境にもよると思いますが、僕が計測したm3-8100Y搭載のOne Mix 2sが4211、同じくm3-8100Y 搭載のGPD Pocket 2が3412ということですから、当然m3-8100Yよりは性能が落ちます。
GPD Pocket初代のCPUはAtom x7-8750ですが、PassMarkの結果は2075でしたので、CPUのパフォーマンスは高い順に、GPD Pocket 2、GPD MicroPC、GPD Pocket初代ということになります。
充実のインターフェイス
GPD MicroPCには、新旧のインターフェイスが搭載されています。
有線LANポート、RS-232ポートのような以前からあるインターフェイスに加えて、HDMI 2.0やUSB3.0 Type-AとType-Cなどの比較的新しいインターフェイスも兼ね備えています。
また、耐衝撃にも力を入れている点からも、従来のGPD WINやPocket との差別化が計られています。
さらに、明かりがないところや薄暗い場所でも作業ができるように、GPDシリーズで初めて キーボードにバックライトが付いています。
GPD MicroPC の位置付け
「工具」として使えるGPD最小のプロフェッショナル向けポケットパソコン
っていうコンセプトですから、従来ノートPCを利用していた現場などの分野での活躍が期待されます。個人向けというより企業向けの位置付けなんでしょうか。
個人で使うには、画面が6インチの時点で、オフィスは使えないような気がします。7インチでもギリギリですからね。
GPDシリーズ第3のファミリー、GPD MicroPCは、GPD社が、企業に向けた作業用PCの代替案を提案しているのかもしれません(個人的意見です)。
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