にんにく料理が大好きな自分です。
あのにんにく特有の臭いは個人的にはとてもお気に入りなのですが、パートナーや友人、職場ではとても嫌がられる臭いです。
にんにくの凄いパワー 疲れた身体に効く!
ビタミンB1が不足すると、疲労物質である乳酸がたまって疲れやすいカラダになります。
にんにくに含まれるにおい成分であるアリシンとビタミンB1が結びつくと、アリチアミンという脂溶性の物質となり、カラダへの吸収がよくなります。
アリチアミン(英: Allithiamine)は、ニンニク独特の臭気成分であるアリシンと水溶性のビタミンB1(チアミン)が会合することによって生成される化合物である。
ニンニクの細胞が破壊されることによってニンニクに含まれる無臭のアリインと酵素アリナーゼとが会合し、ニンニク独特の臭気成分のアリシンに変化する。このアリシンが水溶性のビタミンB1と会合することによりアリチアミンに変化する。
ビタミンB1分解酵素(チアミナーゼ)から分解されにくくなり、また、チアミンよりも吸収率がよくなるといわれている。
アリチアミン – Wikipedia
スポーツ選手が疲労回復目的でよく利用する「にんにく注射」が有名ですね。
そのほかに、にんにくには「冷え性改善」「免疫力のアップ」「美肌効果」や「アンチエイジング」の効果があります。
気になるのは翌日に全身から出る臭い
そうなんです。にんにく料理は美味しいのですが、問題は翌日に残る全身から出る嫌な臭いです。
口臭だけならブレスケアや歯磨きを丁寧にする等で口内の臭いは消すことが可能です。
ところが、口内ではなく肺から呼気として出てくる臭いはブレスケアでは防ぐことはできません。
そもそもなぜにんにくの臭いが残るのか
にんにくにはアリインという、硫黄を含むアミノ酸の一種を多く含んまれています。
アリインには、血液をサラサラにする効果や強い抗酸力で活性酸素を抑制したり、疲労回復に効果があります。
アリイン自体にはにんにく特有の臭いはありません。
買ってきたばかりのにんにくに、臭いがないのがその証拠です。
アリシンに化合される前に酵素の働きを抑制するには調理の前に熱を加える
にんにくを切ったりすり潰したりすると、アリインはアリナーゼと呼ばれる酵素の働きでにんにく特有の臭いの元であるアリシンに化合されます。
ところでアリインをにんにくの臭いの元であるアリシンに化合する、アリナーゼという酵素は熱に弱いという性質を持っています。
ですから、にんにくを切ったりすり潰したりする前にアリナーゼの働きを弱めてしまえば、にんにく特有の臭いであるアリシンの発生を抑制することができ、にんにく特有の臭いを軽減させることができるのです。
そのため、「にんにくのホイル焼き」は比較的臭いは翌日まで残りません。
にんにくの臭いを出来るだけ抑えるにはレンジでチン
にんにくの臭いを誘発する酵素「アリナーゼ」ですが、にんにく料理を作る前に熱を加えることでにんにく特有の臭いもと、「アリシン」の発生を低減することができます。
焼く・蒸すという方法でも加熱は可能ですが、にんにくの中心まで熱を伝えることは難しいです。
そこで電子レンジの登場です。電子レンジは、電磁波を利用してにんにくの中心まで満遍なく熱を加えることができ、時間も短時間で済みます。
600Wで2分弱で、充分にんにくの中心まで熱を加えることがてきます。
その後、普通に調理すれば「アリナーゼ」のはたらきを抑制し、アリシンの発生も低減でき、結果にんにく特有の翌日に残る身体全体から臭う嫌な臭いを防ぐことができます。
外食でのにんにく料理には効果はない
あくまでも今回紹介した方法は、家庭での料理の際に、にんにくに熱を通すことでアリシンの発生を防ぐ方法の紹介です。
外食でのにんにく料理の場合は、あの嫌なにんにくの臭いを低減させることはできません。何しろお店の人に、にんにくを切る前に電子レンジで熱を加えてくれっていうリクエストはできないですからね。
その場合はこちらの記事を参考に、翌日に残るにんにくの臭いと戦いましょう。
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