亜鉛は細胞分裂に必須のミネラルです。ですから、亜鉛が欠乏するとさまざまな症状が発症します。逆に、亜鉛をしっかり摂取していると、健康で綺麗なカラダを保つことができるなど、さまざまな効果があります。
抗酸化作用によりツヤツヤな肌を
我々は普段(というか無意識に)呼吸によって酸素を吸収しますが、採り入れた酸素の一部が過剰に反応し我々の体を酸化させ、傷つけ(錆びつかせ)る活性酸素になります。
活性酸素が発生すると、肌を(酸素に触れた金属のように)錆びさせます。また紫外線を浴びると肌細胞を守るために、多くの活性酸素が発生します。
亜鉛が不足していると、抗酸化作用を持つビタミンAのはたらきが弱まります。ですから、ビタミンAを正常にはたらかせるために亜鉛が必要です。亜鉛はビタミンAの代謝を促進し、ビタミンAは亜鉛の吸収を高める相乗効果が期待されます。
このように、亜鉛には活性酸素を抑制する抗酸化作用があり、肌へのアンチエイジングに非常に効果的です。
抗酸化作用のある食品として、トマトジュースに含まれるリコピンも効果があります。
ケラチンの代謝を活性化して髪をツヤツヤに
人の毛髪はケラチンからできています。ケラチンは髪の主成分ですから、ケラチンが不足すると髪にコシ・ハリがなくなり、薄毛や抜け毛に影響を及ぼします。
そのケラチンを生成するために必要な栄養素が亜鉛です。
ケラチンは何種類ものアミノ酸が結合されて生成されます。亜鉛には、体内に吸収されたタンパク質から、ケラチンに合成する働きがあります。
ケラチンの代謝を活性化するために、亜鉛が必要となります。亜鉛を摂取する事で、髪をさまざまなトラブルから守ります。
亜鉛不足は胎児の細胞分裂に影響も
妊娠中や妊活中の方には、流産や胎児奇形の予防、授乳期には良質な母乳を生成するために欠かせないミネラルを多く含んでいる栄養素が亜鉛です。
亜鉛が不足していると、胎児の細胞分裂に影響し、発育不足や早産の原因になります。
また亜鉛が不足していると、胎児だけではなく、母体にもさまざまな影響が出てきます。胎児に優先的に亜鉛の栄養素が優先されて運ばれるため、上述の肌や髪、または味覚を感じる味蕾にもトラブルが発生します。
ダイエットにも 筋肉の維持と食欲を抑えるホルモンを促進
亜鉛が不足すると、筋肉の維持ができなくなり、脂肪が増えます。結果、太り気味の体質になります。亜鉛には、細胞分裂を促進させるはたらきがあります。
亜鉛は、300種類以上の酵素の活性化に必要な栄養素で、細胞分裂やたんぱく質の合成などを促進する働きがあります。
細胞分裂やたんぱく質の合成によって、いわゆるスマートな体形を維持することができ、結果ダイエットにも効果的です。
また、亜鉛には食欲を抑えるレプチンというホルモンの分泌を促進する効果もあります。
レプチン (leptin) は脂肪細胞によって作り出され、強力な飽食シグナルを伝達し、交感神経活動亢進によるエネルギー消費増大をもたらし、肥満の抑制や体重増加の制御の役割を果たす16kDaのペプチドホルモンであり、食欲と代謝の調節を行う。ギリシャ語で『痩せる』を意味するλεπτός (leptos) から命名された。
レプチン – Wikipedia
パートナーの男性の精力増強に
亜鉛は「セックスミネラル」とも呼ばれています。そう、男性の精力増強として有名です。
最近元気のなくなったパートナーの男性におすすめして、一緒に亜鉛を摂取することで、2人の仲がより親密になるかもしれません。
亜鉛は女性にとっても必須のミネラル
亜鉛というと、男性のためのサプリというイメージがあると思いますが、実は、亜鉛はヒトのカラダにとって、健康を維持する必須のミネラルです。亜鉛不足になると様々なトラブルがカラダに発症します。普段からしっかりと亜鉛を摂取することで、健康で充実した素敵な毎日を過ごしましょう。
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