二日酔いの日は、頭痛や吐き気、嘔吐などの症状が発症してつらいですよね。自分は吐き気や嘔吐はないのですが、頭痛と体の震えに悩まされ続けています。
それともう一つ、二日酔いのその日は一日中喉が渇いてカラカラになります。
アルコールを飲んだ翌日になぜ喉が渇くのか
二日酔いの日は、喉が渇いてカラカラになります。液体であるアルコール、ビールやお酒を飲んでいるのになぜ喉が渇くのでしょうか。
意外とアルコールを飲むということは、水分を補給していると勘違いしている方も多いと思います。自分もそうでした。
喉が渇いた状態での一杯目のビールはおいしいですよね。そしてどんどんお酒が進んでいく。。。体内に水分が不足することなどないように思われます。
水分を摂りすぎてついついトイレも近くなりますしね。
ところが、アルコールやお酒を飲めば飲むほど、逆に水分不足に陥るのです。
アルコールの分解の過程で水分不足に
なぜアルコールを飲めば飲むほど水分不足に陥るのか。それは肝臓がアルコールを分解する際に、大量の水を必要とするからです。
アルコールは肝臓でアセトアルデヒドに分解されます。さらにアセトアルデヒドはアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)の働きで無害な酢酸に分解され、 体内で水と二酸化炭素に分解されます。
アセトアルデヒド (acetaldehyde) は、アルデヒドの一種。IUPAC命名法では エタナール (ethanal) ともいい、他に酢酸アルデヒド、エチルアルデヒドなどの別名がある。自然界では植物の正常な代謝過程で産生され、特に果実などに多く含まれている。また人体ではエタノールの酸化によって生成されて発がん性を持ち、一般に二日酔いの原因と見なされている。またたばこの依存性を高めている。産業的にも大規模に製造され、その多くが酢酸エチルの製造原料として使われている。独特の臭気と刺激性を持ち、自動車の排気やたばこの煙、合板の接着剤などに由来する大気汚染物質でもある。
アセトアルデヒド – Wikipedia
そのアセトアルデヒドを酢酸に分解する際に、大量の水が必要になります。
そのため、アルコールを摂取すればするほど、水分不足に陥ることになります。
アルコールによる利尿作用も体内の水分不足の原因に
また、アルコールには利尿作用もあります。
アルコール以外に利尿作用を誘発するものとして、カリウムやホップ、カフェインなどがあります。
ですからアルコールの中でもビールは、アルコール・カリウム・水分の相乗効果による、利尿作用がさらに高くなります。
ビール1リットルを摂取すると、およそ1.1リットルを尿として排出することになるという調査結果もあります。
ですから、アルコールの中でもビールは飲めば飲むほど水分不足に陥る原因となります。
もちろんビール以外のアルコールにも利尿作用があることをお忘れなく。アルコールを飲めば飲むほど水分不足になることに変わりはありません。
水分不足の解消にアルコールを摂取しているときと寝る前に水をたくさん飲む
チェイサーといって、アルコールとともに水を飲む方もいらっしゃいます。
チェイサーとは、「アルコールの後を追いかけて飲むもの」という意味で、口直しに飲む水のことです。
チェイサーを摂取する効果は、アルコールと同時に水分を摂取することにより、体内の水分不足を補うことができます。
また、間に水を挟むことによって、必然とアルコールの量も減らすことにもなり、水分不足を補うことにもなります。
就寝前には命水(宝水)を少なくともコップ一杯は飲む
アルコール摂取による水分不足を補うために、帰宅して寝る前に「命水(宝水)」と呼ばれているコップ一杯の水を飲むことも必要です。睡眠中は、たくさんの汗をかきます。さらに飲酒後はアルコールの分解で水をたくさん消費します。
そのため、就寝前に500mLほどの水を摂取することで、血管をドロドロにすることも防ぐことができ、脳梗塞や心筋梗塞の危険性を減らすことができます。
このような水のことを「命水(宝水)」と呼ばれています。
また、ただの水ではなく、「経口補水液」と呼ばれる水の方が小腸での水分の吸収が良いそうです。下痢・嘔吐などの脱水症状の治療に用いられるそうですから、アルコール摂取による水分不足にもより効果的ですね。
経口補水液(けいこうほすいえき、英: Oral Rehydration Solution, ORS)とは、食塩とブドウ糖を混合して、適切な濃度で水に溶かしたものである。真水を飲用するよりも、これを飲用した方が小腸において水分の吸収が円滑に行われるため、主に下痢・嘔吐・発熱・発汗による脱水症状の治療に用いられる。なお、水に溶かす前の状態のものを経口補水塩(けいこうほすいえん、Oral Rehydration Salts)と言う。
経口補水液 – Wikipedia
アルコール摂取量から分かる必要な水分量を計算するには
こちらのサイトでは、簡単な数値の入力で摂取したアルコール量から必要な水分量を計算することができます。
簡単な数値を入れるだけで、二日酔いを防ぐために必要な水分量の目安や、体からアルコールがなくなる時間などを示してくれます。
自分が先日、軽く飲んだときの量を調べてみました。
水分量は十分のようですが、寝る前に「命水(宝水)」を飲んで寝ました。もちろん二日酔いではありませんでした。
アルコールを大量に摂取した翌日になぜ、喉がカラカラになるか原因はお分かりになりましたでしょうか。
アルコールを大量に飲むときは、逆にたくさんの水分を摂ることもこともお忘れないように心がけましょう。
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