男性だけでなく、女性にもさまざまな効果が期待できるアミノ酸の一種、アルギニンとシトルリンには、さまざまな効果が期待できます。
また、成長期に身長を伸ばしたいお子さんにも効果が期待できる栄養素でもあります。
アルギニンとシトルリンに期待できる効果
アルギニンとシトルリンのと相乗効果で期待できる効果は以下の通りです。
- 疲労回復をサポート
- 成長ホルモンの分泌を促進
- 免疫力のアップ
- 生活習慣病の予防
- 美容サポート
- 男性力の向上
そんな身体にとっていいことだらけのアミノ酸の一種であるアルギニンとシトルリンには、副作用はあるのでしょうか。
今回はアルギニンとシトルリンの副作用について調べてみました。
アルギニンとシトルリンの一日標準摂取量は
アルギニンは非必須アミノ酸ですから、人間の体内で生成することができます。
しかし加齢とともに体内での生成量が減っていくため、積極的に摂取する必要があるアミノ酸です。
また成長期にある子供にとっても、身長を伸ばすためにアルギニンを積極的に摂取する必要があります。
厚生労働省では明確な摂取量は決められていませんが、およそ2000mg〜5000mg(2mg〜5g)と言われています。
ところが一日の摂取量が20000mg(20g)を越えると、後述するさまざまな副作用が発生する可能性が高まります。
一方、スイカから発見されたシトルリンは一日の摂取目安は800gとされていて、主にスイカやメロンに多く含まれています。
ちなみにシトルリンを3000mg程度摂取しても副作用の報告はないそうですので、シトルリンに関してはあまり過剰摂取については過敏になる必要はありません。
アルギニンの過剰摂取で胃腸への負担が大きくなる
アルギニンは、大豆や胡麻、肉類に多く含まれているアミノ酸の一種です。
ですがアルギニンは、アルカリ性ですので摂取しすぎると身体に影響を及ぼします。
ですから過剰に摂取し過ぎると胃腸への負担が大きくなり、下痢や胃のむかつきなどの副作用につながります。
いわゆるお肉を食べ過ぎてお腹を下した状態です。
アルギニンのアルカリ性を中和するには、クエン酸を同時に摂取することです。
クエン酸とは、いわゆる酸っぱい食品に多く含まれています。例えば梅干しやレモンなどです。
ただ、市販されているアルギニンのサプリでは、そのほとんどが中和済みとなっていますので安心です。
またサプリとしてアルギニンを摂取している方は、サプリでアルギニンを十分摂取していますので食事の摂り方に注意が必要です。
血管を拡張するため血圧が下がる
アルギニンはオルニチン回路の一つとして、アンモニアの解毒に関わっています。アンモニアの解毒の際に、アルギニンから一酸化窒素が発生します。一酸化窒素は血管を拡げる作用があり、その結果、血流が改善されます。
シトルリンは、やはりオルニチン回路の一つで、体内でシトルリンが増加するとアルギニンが増え、その結果、一酸化窒素の体内濃度が高まります。
アルギニンとシトルリンの血管拡張作用の結果、副作用として血圧が下がるため、降圧剤を常用している方は注意が必要です。
頭痛や鼻づまりなどの症状も
アルギニンとシトルリンの相乗効果による血管拡張作用は、頭痛や鼻づまりなどの症状も引き起こす可能性もあります。
アルギニンとシトルリンによると副作用は2つ、アルギニンがアルカリ性のアミノ酸であることと、シトルリンとの相乗効果による血管拡張作用により、身体に悪影響を及ぼす可能性があることです。
血管が拡張することにより、血流をよくします。血流が良くなることにより、新陳代謝が促進され、細胞が活性化することで若々しい美肌を保つことができますが、その血管拡張作用が体質により副作用となることがあります。
アルギニンとシトルリンの相乗効果
アルギニンとシトルリンは、お互いに反応し合って体内の一酸化炭素濃度を高めます。体内にシトルリンが増加することにより、アルギニンも増加し、結果お互いに相乗効果を生み出し、血管が拡張し、運動パフォーマンスを向上することができます。
アルギニンとシトルリンは、同時に摂取することで効果を倍増させることができます。
アルギニンとシトルリンの副作用が気になるところですが、それほど神経は使う必要はありません。
サプリの上限を越えてアルギニンを摂取したり、よほど食事で過剰にアルギニンを摂取しない限りは、通常の食事だけで副作用が発症することはありませんので、安心してアルギニンとシトルリンの効果を実感してください。
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