バッテリー対決、これが最終章です(多分)。今まで80%から20%までとか、モバイルバッテリーをつけて何時間持つのかをベンチマークしてきましたが、今回は本体のみで、One Mix 2s・GPD Pocket 2・初代と、自分が所有している3台で、100%の満充電状態から電源不足による自動シャットダウンまでの時間を計測して比較してみました。
利用している際の体感では、初代・GPD Pocket 2・One Mix 2sの順にバッテリーの持ちがいいです(個人的感想)。
果たして最後までバッテリーが持つのはOne Mix 2sか、GPD Pocket 2かはたまた初代か?以下、ぜひご覧ください。
バッテリーベンチマークテストBBenchとは
少し古いソフトになりますが、今でもバッテリーのベンチマークができるソフトとして有名です。キーボード押下を一定時間ごとに出力するエミュレーションや、一定間隔ごとにWeb巡回する機能を持ち、バッテリーが1%減るごとに要した時間(秒単位)をログとして記録していきます。10秒ごとにキーボード入力、60秒ごとにWeb巡回を自動的にシュミレーションすることができます。バッテリーの持ちがどのくらいかを調べるというよりも、同一環境下でどの機種のバッテリーが優れているのかを客観的に比べることができますので、あくまでも目安とお考え下さい。
バッテリの残量%と電源の状態をログ保存可能なバッテリモニタです。
キーボード押下をエミュレートする機能とWeb巡回機能を有しているので、(無線)ネットワークカードの有無、或いはキーボード押下の有無などを考慮したバッテリの寿命が測定できます。
BBench(バッテリーベンチマーク)の詳細情報 : Vector ソフトを探す!
GPD Pocket初代・GPD Pocket 2・One Mix 2sの公称バッテリー容量は
各機種のバッテリー容量の公称値は以下の通りです。
GPD Pocket初代 | GPD Pocket 2 | One Mix 2s | |
本体容量 | 7000mAh | 6800mAh | 6500mAh |
本当はバッテリー容量を揃えたかったのですが、もとのバッテリー容量が違いますからね。ここは揃えることはできませんでした。とりあえず、モバイルバッテリーを用いずに本体のみでどれだけ利用可能かの目安になれば幸いです。初代が一番たくさんのバッテリー容量を内蔵しています。
BBenchの設定は、今まで通りデフォルトのまま、「キーストローク出力」と「Web巡回」にチェックを入れています。
また、One Mix 2s、GPD Pokcet 2、初代の設定は、それぞれ画面の明るさを50に、音量はミュート、そして電源モードは「高パフォーマンス」に設定しています。
ベンチマーク対決!バッテリーが切れるまでの時間はどうだったのか?
それでは、結果です。
One Mix 2s | GPD Pocket 2 | GPD Pocket初代 | |
100% | 0:00:00 | 0:00:00 | 0:00:00 |
90% | 0:26:41 | 0:38:18 | 0:56:32 |
80% | 0:52:52 | 1:10:54 | 1:35:39 |
70% | 1:16:32 | 1:41:34 | 2:04:28 |
60% | 1:38:42 | 2:07:49 | 2:27:07 |
50% | 1:59:27 | 2:30:14 | 2:45:39 |
40% | 2:19:08 | 2:50:40 | 3:03:09 |
30% | 2:37:38 | 3:09:30 | 3:18:37 |
20% | 2:55:03 | 3:26:25 | 3:33:03 |
10% | 3:11:23 | 3:43:35 | 3:48:38 |
5% | 3:17:08 | 3:52:40 | 4:04:00 |
うーん、予想通りとでも申しましょうか。ただ、GPD Pocket 2はもうちょっと低いと思いましたが、予想より健闘しているイメージです。
逆にGPD Pocket初代は、最初の10%でほぼ1時間経過していますが、後半失速している感じです。やはり、初代はバッテリーの使用期間が長いので、若干劣化しているのでしょうか。「BatteryBar」の表示を見るとまだ「バッテリー劣化」は0%なんですが。
ちなみに本体+モバイルバッテリー10000mAhでの持続時間は
One Mix 2sでは4時間9分4秒でした。
対して、GPD Pocket 2は5時間16分45秒です。
そして、初代GPD Pocketでは、なんと6時間22分49秒でした。
やっぱり、GPD Pocket初代がバッテリーに関しては勝利しました。後半の失速は気になりますが。。。スペックでは圧倒しているOne Mix2sですが、やはり弱点の一つであるバッテリー不足に悩まされそうですね。
今後、3台のUMP(ウルトラモバイルPC)をどう活用していくか
総合的な使い勝手で言えばGPD Pocket初代がバランスがよく、一番安定していると思います。GPD Pocket初代は、スペック(普段使う分には十分ですが)的に劣るものの、キーボード、ポインティングディバイス、バッテリーの持ちのバランスはピカイチです。
One Mix 2sはスペック的には文句なしです。やはりPCIe接続SSDの魅力は素晴らしいです。ただ、ポインティングディバイスへの不満とバッテリー消費への心配はあります。
GPD Pocket 2は、うーん。。。初代からキーボード周りの改善を期待してポチったGPD Pocket 2ですが、キーボードは期待したよりも改善されていなくて(むしろ改悪、個人的感想)、ちょっと3者の中では中途半端感が否めません。
今後は、メインでOne Mix 2sを利用し、サブ的な役割でGPD Pocket初代を利用していこうかと思います。せっかく我が家に戻ってきたGPD Pocket 2はうーん、メルカリにでも出品しようかな?ちょっと考えてしまいます(笑)。
後日、One Mix 2sの弱点の1つ、ポインティングディバイスの解決方法を探っていきたいと思ってます。
コメント
コメント一覧 (2件)
はじめまして
one mix2sのバッテリー時間について、最も詳しい記事が書かれているので大変役に立ちました。
one mix2sを購入したいのですが、どうしてもバッテリーの実働時間が心配で購入に踏み切れません。4時間ぐらい(半日の作業くらい)は持ってほしいと思ってしまいます。
結局、上記の条件を満たしているのは8インチになるけどCHUWIのmini bookくらいなのでそれを購入しました。
ただし、8インチになるとポケットに入れれなくてカバンが必要になります。カバンを持ち運ぶならもう、13インチでもいいのではないか?となるので、自宅でのごろ寝用パソコンとなってしまいました。
7インチでバッテリーの持ちを考えると、eMMC搭載でCeleron4100、くらいで出してほしいです。これに、yogaスタイル、タッチペン対応だと完璧です。
take 様
コメントありがとうございます。
確かにOne Mix 2sは、自分が使用していてギリギリ4時間持つっていう感じですね。
taka様のご要望だとGPD Pocket 2 アンバーブラックが、タブレットモード対応でスタイラスペン対応ならビンゴですね。
どうもGPD社はタブレットモードには興味がないようですね。。。
8インチ液晶はやっぱりバッテリー容量も増えますがポケットに入らなくなりますよね。